保健師、助産師、看護師として働くためには国家試験を、准看護師は都道府県の試験を受けて合格し、免許を得ることが必要です。
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1 看護師とは?
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2 看護師になるには?
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3 施設別での働き方
3.1 デイサービスでの働き方
3.2 老人ホームでの働き方
3.3 訪問看護ステーションでの働き方
3.4 病院・クリニックでの働き方 -
4 施設形態別でのメリットデメリット
4.1 デイサービスでのメリットデメリット
4.2 老人ホームでのメリットデメリット
4.3 訪問看護ステーションでのメリットデメリット
4.4 病院・クリニックでのメリットデメリット -
5 まとめ
1.看護師とは?
看護師のお仕事は、「傷病者や妊産婦の療養上の世話をしたり、診療の補助を行うこと」です。
“人を看る”という看護師独自の視点から、
対象となる人を身体や精神、社会、文化などさまざまな側面から捉えて、情報を総合的に分析をし、必要な看護を的確に判断します。
病院や診療所等の医療機関のほか、訪問看護や福祉関連の施設など、
人々の生命と生活を支える専門職として、看護師が活躍する場はどんどん広がっています。
2.看護師になるには?
看護師になるには、大学または3年以上の教育を受け、看護師国家試験に合格する必要があります。
受験資格は、大学や3年制短大の看護系学科もしくは
病院や大学で医学部に付属する3年制看護学校や、専門学校などの養成施設などを卒業することによって得ることができます。
看護系大学では看護師の受験資格のほか、保健師・助産師の受験資格・養護教諭免許が得られるところもあります。
短大では専攻課程として、保健師・助産師課程が設置されており、それらで資格取得も可能です。
専門学校は、全授業の3分の1を実習にあてる実践的な養成施設といえます。
以上の教育機関で必要科目を修了し、受験資格を得たのちに、国家資格に臨みます!
3.施設別での働き方
働く勤務先は医療だけではなく、介護業界にも多く存在します。
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デイサービスでの働き方
デイサービスにて働く看護師のお仕事内容は様々です。
利用者様の望む生活の実現をサポートする」ということを基本とし、念頭においておくと理解しやすいと思います。
■健康管理チェック
ご利用者の健康状態を把握するために、到着時に体調をは体調を確認して、バイタルサインのチェックを行います。
ご利用者の1日の状況を記録に残すことも、大切な仕事です。
ご利用者は高齢者となるので、 小さな異変を見逃さない「観察力」が求められるといえます。
前回のご利用時との違いを見つけるためにしっかり記録することも重要です。
■服薬の管理
ご利用者の中には、昼食後に薬を飲む人もみえます。誤飲や飲み忘れがないように、薬を渡したり、内服を介助したりするのも看護師の役割です。
■医療ケア
褥瘡や創部の処置、インシュリン注射等々の医療行為を行うこともあります。
これは、介護職の方には資格上許されていないため、重要な役割です。
また、けがや体調不良といった緊急時には、応急処置や医療機関への連絡を行います。
これらの業務は一般的な病院で病棟看護師を経験している人であれば、問題なく行える内容といえるでしょう。
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有料老人ホームでの働き方
老人ホームでは大半が「ご入居者様の健康管理チェック」を求められます。主なお仕事内容は「医療行為」と「日常生活の援助」です。
■医療行為
医療行為には、ご入居者の体調確認をはじめし、入浴可否の判断や入浴後の軟膏塗布、褥瘡処置、必要に応じた痰の吸引・胃ろうによる注入、インスリン投与が主な業務です。
また、施設内で転倒する等のけがをした場合に応急処置や医師への報告・受診可否の判断も大切な仕事です。
急病の場合は必要に応じて救急要請を行い、定期的な通院がある方は通院の介助も行います。
■日常生活における援助
日常生活の援助においては、爪切り・食事介助・口腔ケア・服薬の管理と与薬などがあります。
おむつ交換は看護師が行わない施設も多いですが、ご入居者の中にはADLが低い方も多く、介護士や他スタッフと協力して対応することもあります。
また、ご入居者から体調を伺い、日々その健康状態を把握することで、変化があった時に適切かつ迅速に対応を行うことができます。
そのため、介護職員や協力医との綿密なやり取りは重要ともいえます。 -
訪問看護ステーションでの働き方
訪問看護は、病院やクリニックから往診するのとは違い、
所属する訪問看護ステーションから直接ご利用者の住むご自宅に伺います。
ご利用者の主治医の指示書に基づいた医療処置を、そこで行います。
その内容は利用者によって変わりますが、カテーテルの交換やインシュリンの注射、点滴、血糖値の測定などが代表的なものとなります。
■健康管理
体温をはじめ、血圧や脈拍、呼吸等々を一通り調べ記録します、記録します。
ご自宅ではどのように過ごしているのか、どんな動作に介助を要するのかを評価したうえで、今後も安全に生活できるように、動作の指導やサポートも行います。
■医療処置
主治医の指示諸に基づいて、点滴管理やたんの吸引、褥瘡のケアなど必要な医療処置を行います。
ときには、主治医やケアマネージャーと連絡を取り合い、情報の共有や適切なサービスの検討をすることもあります。
服薬管理も大切な業務の一つです。誤飲や飲み忘れを防ぐため、訪問看護師が薬を管理したり、
カレンダーを利用してご利用者様自身で管理できるように提案することもあります。
持病のある場合、その状態を確認して、ご利用者の健康に関するアドバイスを行うことも重要な仕事内容に一つですです。
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病院・クリニックでの働き方
病院での勤務は、主に医師のサポートをしながら、患者様の回復を助けるのが主なお仕事です。
勤務先や配属先により違いはありますが、基本的な看護の業務は共通しています。
■医師の診察補助
医師の指示に従い、血圧や体温の測定(バイタルサインチェック)や、必要に応じ注射、消毒、採血などを行います。
診察に使用する道具の準備、カルテの記録、整理したりといった医師のサポートを行うことも多いです。
■入院している患者様のケア
入院している患者様の入浴や食事など、身の回りのお世話や、治療の介助をします。
医師からの指示のもと検査や点滴の管理をしながら、健康管理状態をチェックするのも重要なお仕事です。
また、患者様ご本人やご家族様へ説明やサポートなどのやり取りも行います。
4.施設形態別でのメリットデメリット
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デイサービスでのメリットデメリット
【メリット】
・多くのデイサービスが平日・日勤のみの勤務時間のため、勤務形態も奇想的でワークライフバランスが保ちやすい!
・他の施設と違い看取り対応をする場面がなく、比較的元気な人が多いため緊急対応が少ない!
・交流を目的として通所される方も多いため、コミュニケーションがとりやすい!
【デメリット】
・夜勤や残業がないので、他施設に比べ給与が低いことが多い
・医療行為を行う場面が少ないため、スキルやキャリアアップしたい人には向いていない
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老人ホームでのメリットデメリット
【メリット】
・総合病院と比べ、高度な医療行為がないため経験がない方やブランクありの方も働きやすい!復職したい方に注目されています!
・急な対応があまりないので、ほとんど定時で帰宅でき、時間が安定!
【デメリット】
・医療行為が限定されているので、スキルやキャリアアップしたい人には向いていない
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訪問看護ステーションでのメリットデメリット
【メリット】
・日勤のみ、夜勤が少ない業務ながら給与が高い!高収入を得られる!
・日勤のみ・土日休みが多いためワークライフバランスが充実しやすく融通もきく!
・ご利用者様に合わせた処置を行うため、在宅での医療スキルを習得でき、キャリアの選択肢が広がる!
【デメリット】
・オンコールなど休みでも急な対応がある場合もある(※オンコールの場合手当が出るところも多いです)
・基本的に業務を一人で行うので、知識や観察力が求められる
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病院・クリニックでのメリットデメリット
【メリット】
・患者様の回復していく過程が見られたり、コミュニケーションを取ることもありやりがいが感じられる!
・高度な技術を持つ医師のもとで様々な知識や技術を身につけることができ、キャリアアップを目指せる!
・休日がとりやすく、託児施設を併設している病院もあるため子育てに理解してもらいやすい!
【デメリット】
・夜勤を含め、2交替制や3交替制などがあり勤務時間が不規則
・時間が不規則が故、ライフバランスが崩れたり睡眠が少ないといったことも少なくはない
5.まとめ
看護師の勤務先は、病院以外にも介護業界にも多く存在します。
転職する方の中には、ブランクがあるかたや、子育てをしているかたもいるのではないでしょうか?
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