【ケアマネージャーについて!】ケアマネの就職先を解説!幅広い活躍の場と仕事内容について!
2022.09.26掲載
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介護・福祉の情報職種を解説

介護支援専門員(ケアマネージャー)は、要支援・要介護認定者やその家族とケアプラン(介護サービス給付計画)を作成し、自治体や他の施設等と連絡調整を行うお仕事です。

介護関連の資格では最高の位置付けの国家資格です

今回はそんなケアマネージャーの資格取得からお仕事内容等を紹介いたします!




項目

  • 1 介護支援専門員(ケアマネージャー)とは?
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)になるには?
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)の働き方
      ・施設ケアマネージャーとは

      ・居宅ケアマネージャーとは
  • 4 まとめ

     

1.介護支援専門員(ケアマネージャー)とは?

介護支援専門員(ケアマネージャー)とは、介護法を基に要介護者さんご本人やご家族からの相談や心身の調子を踏まえて、どのような介護をしていくかトータルコーディネートしていくお仕事です。
また市町村や介護施設等と連絡調整も行います。


2.介護支援専門員(ケアマネージャー)になるには?

★国家資格に基づく業務からケアマネージャーを目指す場合は、最短で5年必要となります。
★無資格未経験からケアマネージャーを目指す場合は、最短で8年必要となります

ケアマネージャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
試験の受験資格は、「国家資格に基づく業務経験」又は「相談援助業務経験」を5年以上かつ900日以上経験が必要になります。
試験に合格した後、研修を受講・終了した後にケアマネージャーとして登録されて資格証が交付されます。
また、資格取得後も5年毎に更新時研修の受講が義務付けられています。

※子育てや病気等で5年の間に休業している日にちがあれば換算されないのでご注意下さい。
※詳細は都道府県によって異なるので、各都道府県の受講内容をご確認下さい。

【国家資格に基づく業務】
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、 理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、 視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、 栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士

【相談援助業務】
生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員

 

3.介護支援専門員(ケアマネージャー)の働き方

ケアマネージャーの働き方として、施設ケアマネージャー居宅ケアマネ―ジャーがあります。
この二つの大きな違いは

です。
これだけ見ると施設ケアマネの方が大変に感じますが、移動距離や関わる人の人数等で異なる為
負担や大変さにおいてはどちらの場合も変わりないです。
あとは自分に合った働き方を選ばれるといいですね!
もう少し掘り下げて違いを説明します。

 

施設ケアマネージャーとは

施設ケアマネとは、前記の通り有料老人ホームなどの入所型介護施設で業務を行うケアマネのことを指します。
介護施設で働くケアマネージャーの担当人数は、利用者100人に対して最低1人と定められており、規模の大きい施設では、1人で最大100人を担当することもあります。
ただ、実際には負担を減らすため複数名のケアマネで分担してる施設がほとんどです。
以下では、施設ケアマネの具体的な仕事内容を解説します。


■施設ケアマネの仕事内容

施設利用者のケアプランを作成すること。
ケアプランとは、利用者が今後どのような介護サービスを受けるか記した計画書のことです。
作成するために入所者やその家族との面談や生活状況の確認(情報収集や課題の抽出等アセスメント)、介護保険の給付管理等施設の枠組み二沿って行います。
加えて、ケアプラン作成後に入所者とその家族にケアプランの説明を行い、入所者の介護状態をモニタリングしてケアプランを変更していくことも施設ケアマネの仕事です。その他、サービス事業者や医療機関と連絡を取ったり給付金の管理をしたりなど、業務内容は多岐にわたります。
ケアマネ以外の介護業務を兼任している人は夜勤等が発生する場合があります。


【施設ケアマネの施設別の役割について】
施設ケアマネの役割は、施設ごとに若干の違いがありますので自分が活躍できる施設を選ぶと良いです。
以下では、「特別養護老人ホーム・介護老人保健施設」「グループホーム」「介護付き有料老人ホーム」の施設における施設ケアマネの役割を解説します。

《特別養護老人ホーム・介護老人保健施設での役割》

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設では、ケアマネジメントの業務以外にも生活相談員や介護職などを任されることがあります。入居者やその家族、地域、業者などと連携を取ったり、食事介助や排泄介助、入浴介助などを行なったりなど、幅広い役割が求められます。
介護職を兼任する場合は、夜勤が発生するケースがあることも覚えておきましょう。

※介護老人保健施設での兼務
介護老人保健施設ではケアマネージャーの業務に支障が出ない場合、他の職務との兼務が可能です。具体的には法律によって定められている「利用者100人に対してケアマネージャー1人以上」という配置基準が下回らない場合に兼務できます。
基本的に居宅ケアマネとの兼務は認められていないので注意が必要です


《グループホームでの役割》

グループホームとは、要支援2以上の認知症のある高齢者が入所できる小規模の介護福祉施設です。
1ユニットが9人と決まっているグループホームでは、介護職だけではなく、施設の運営や入所者・スタッフの管理などを行う管理職やホーム長などのマネジメント業務を任される場合があります。そのためグループホームの施設ケアマネは、早番や遅番・夜勤などと勤務時間が区切られている場合がほとんどです。

※グループホームの兼務
グループホームでは、同じ施設内であれば基本的に兼務可能です。ただし、兼務する職種の労働時間が、ケアマネージャーの勤務時間内になるように調整する必要があります。


《介護付き有料老人ホームでの役割》

介護付き有料老人ホームでも、生活相談員や介護職を任されることがあります。また、主に民間企業が運営を行なっている介護付き有料老人ホームでは、よりよりサービスを提供して入居者を増やす経営努力が必要です。そのため、ホスピタリティの向上やレクリエーションの発案など、それぞれの企業方針に沿った独自の業務を任されることがあります。

※特定施設入居者生活介護での兼務
有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの特定施設入居者生活介護では、利用者への待遇に支障がない場合に兼務が可能です。原則同じ敷地内での兼務が認められていますが、施設ケアマネの仕事が十分にできないような職務の兼務はできません。

 

■施設ケアマネの仕事の流れ

兼務をせずに施設ケアマネのみの業務を行う場合、日中8時間労働が基本です。
勤務する施設や状況にもよりますが、午前中は入所者や家族との面談やケアプランの作成、入所者の介護状況のモニタリング、午後はサービス担当者会議やケアプランの見直し・修正、引き継ぎなどを行うことが多いでしょう。
昼食は、基本的に入所者の食事介助を行いながら済ませます。

■施設ケアマネとしてのやりがいは?

施設ケアマネの主なやりがいは、施設内で現場に直結しているためより利用者や家族の悩みを解消できることや、業務を効率よく行えるようになることなどです。
利用者の近くで業務を行うので些細な事気付くことができ、よりよいケアプランを作成・提案することが可能。信頼関係も気づきやすく、改善の状況も自分の目で確認できるのでモチベーションもアップします!

《施設ケアマネに向いている人》
施設内では利用者様からその家族、スタッフまで様々な人との連携が必要になります。
その為、協調性やコミュニケーションが得意な人が向いています。
また他の業務を兼務する事が多いので、体力的にも自信のある方が向いていると思います。
介護する事が好きな方は施設ケアマネのがやりがいを感じれるでしょう。
逆に、仕事に集中したい方は業務量が多い施設ケアマネは大変かもしれません… 

 

施設ケアマネージャーとは

居宅ケアマネとは「居宅介護支援事業所」に勤務するケアマネージャーです。
自宅に訪問し、在宅介護を受けている利用者の支援を行います。
以下では、具体的な居宅ケアマネの具体的な仕事内容を紹介します。


■施設ケアマネの仕事内容

居宅ケアマネの仕事も施設ケアマネと大きく変わらず、主に介護サービス利用者に合ったケアプランを作成することです。介護を必要としている人の自宅に足を運ぶため、一日の移動時間が多くなります。
1件に欠ける時間も長くなるため、施設ケアマネよりも担当件数が少なくなっています。
ケアプラン作成後は、介護サービスを提供している業者や福祉用具を扱っている業者などと連携を取り、介護サービスが始まったら定期的に介護状況を確認して、ケアプランの見直しや変更を行います。
利用者と介護にかかわるそれぞれの業者の連絡が、スムーズに行えるようスケジュール管理や意見調整を行うのも居宅ケアマネの重要な仕事です。
また、給付金の管理や要介護認定申請の代行なども行います。
ケアマネ以外の業務を兼任する事がないので、夜勤等の仕事もありません。

■居宅ケアマネの仕事の流れ

居宅ケアマネも日中8時間労働が基本です。
朝は事業所に出勤し、スケジュール等確認します。その後は利用者の自宅や区役所を訪れてヒアリングやモニタリング、要介護認定申請の手続きなどを行います。
午後はサービス担当者会議やケアプランの作成・変更、電話対応、事務処理などを行うことが多いです。

■居宅ケアマネとしてのやりがいは?

居宅ケアマネのやりがいは、個人の知識や経験の上で判断する機会が多いことです。個人の判断で介護利用者の生活満足度や快適さなどが決まるのでプレッシャーは大きいものの、利用者に改善の兆しが見えた際には大きなやりがいを感じられるでしょう。
それに加えて、よりよいサービスを提供するためには、常に新しい情報を入手し、勉強をしていく姿勢が重要と言えます。
知識量が増えていったり自分の成長を感じられたりしたときにも、大きなやりがいと達成感を得られるでしょう。

《居宅ケアマネに向いている人》
単独での行動が得意な人で、仕事をコツコツとじっくり取り組む事が得意な方に向いています。
同時にプレッシャーや責任感・孤独感もついてくるので、耐えられない方は施設ケアマネのがいいかもしれません。

 

4.まとめ

ケアマネージャーとして働くためには、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験し「介護支援専門員」の資格を取得する必要があります。
また施設ケアマネと居宅ケアマネは、職場や担当件数、給料などが異なります。
ケアマネージャーとしての経験を積みたい方や給料を重視している方は施設ケアマネ、1つの仕事を集中して行いたい方や将来独立を考えている人は居宅ケアマネが向いているでしょう。
ご自分の性格や生活や環境、得意な働き方に応じて介護支援専門員(ケアマネージャー)として成長・活躍できる職場が見つかると良いです!

 

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