保育士は、ただ単に子どもを預っていれば良いという仕事ではなく、
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1 保育士とは?
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2 保育士になるには?
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3 施設別での働き方
3.1 保育園での働き方
3.2 企業内保育施設での働き方
3.3 放課後デイサービスでの働き方
3.4 学童保育施設(学童)の働き方 -
4 施設形態別でのメリットデメリット
4.1 保育園でのメリットデメリット
4.2 企業内保育施設でのメリットデメリット
4.3 放課後デイサービスでのメリットデメリット
4.4 学童保育施設(学童)でのメリットデメリット -
5 まとめ
1.保育士とは?
保育士資格について説明する前に、まずは「保育士」の定義について確認しておきましょう。
児童福祉法によると、
「保育士とは、保育士の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、
児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。(児童福祉法第18条の4)」
とあります。
簡単に言うと、保育をするにあたっては専門的な知識や技術が必要で、
また同時に保護者への支援を行うことができる専門性も求められるということです。
「保育」は、養護と教育を一体的に行う営みです。
保育士は、ただ単に子どもを預っていれば良いという仕事ではなく、
教育も含めたさまざまな専門知識を駆使して行う仕事です。
保育士資格は、これらの専門的な要件を満たしているということを公的に証明するために設けられている制度なのです。
2.保育士になるには?
保育士資格を取得する方法は次の二通りあります。
一つは、厚生労働大臣が指定する「指定保育士養成施設」という、
学校その他の施設(大学・短大・専門学校など)で学んで卒業をする方法。
こちらは施設により、2年制から4年制まで幅があります。
高校卒業後の進路で保育士を目指したいと考えている人は、こちらを選択するのが良いでしょう。
もう一つは、年2回実施される保育士試験を受験し、合格する方法。
受験資格を満たす必要はありますが、指定保育士養成施設以外の学校の卒業者や、社会人でも資格取得を目指すことができ、
幅広い人に道が開かれています。
3.施設別での働き方
働く勤務先は保育園だけではなく、多種多様です。
仕事の内容も、施設によって様々です。
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保育園での働き方
保育園とは、親の仕事や家庭状況により保育を必要とする子どもを預かり保育する施設のことです。
主に、日中のお預かりが多いです。
保育士が働く、代表的な職場です。
■お世話や健康状態のチェック
子供たちの身の回りのお世話や、健康状態のチェックを行います。
保育士の1番重要な仕事であると言っても過言ではありません。
■社会性を学ばせるサポート
集団生活を通し、社会性を育ませるという役割があります。
ルール性のある遊びや、ごっこ遊びをはじめ、地域や保護者など大人とのイベントを計画したりもします。
また、基本的な生活習慣を身に着けさせることも重要な役割です。
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企業内保育施設での働き方
企業内保育所とは、従業員の子どもを保育するための、企業内に設けられた施設のことです。
企業内保育所の仕事内容は、通常の保育所とさほど変わりありません。
■お世話や健康状態のチェック
子供たちの身の回りのお世話や、健康状態のチェックを行います。
保育士の1番重要な仕事であると言っても過言ではありません。
※企業内保育施設と通常の保育園の違いは「勤務時間」と「保育場所」です。
企業内保育施設は企業の始業・就業時間に合わせて開園・閉園時間が決まります。
例えば、10時出社の企業なら、保育園も10時開園となります。
また、企業内保育所の多くは、企業のオフィスの中にあります。
通常の保育施設のように保育所だけが独立していないため、小規模施設であることが多いです。 -
放課後デイサービスでの働き方
放課後等デイサービスとは、障害のある6〜18歳の就学児が、放課後や長期休暇中に利用する福祉サービスです。
障害の種類にかかわらず利用でき、長期的に一貫した支援・サービスが受けられることも、
放課後等デイサービスの特徴です。
■個別支援計画に基づき支援を行う
放課後等デイサービスで行う支援や介護・療育は、
子ども一人ひとりの障害の種類や程度に合わせて作成された個別支援計画に基づいて実施されます。
■送迎業務
学校や自宅までの送り迎えも、保育士の業務になる場合があります。
平日は、下校時に学校から施設まで迎えにいき、施設から自宅へ送り届けます。
休日は、自宅と施設間の送迎を行います。
■保護者とのコミュニケーションや面談
保護者の支援は、放課後等デイサービスの大切な役割の1つです。
そのため、保育士は保護者の相談に乗ったり、面接対応を実施したりします。
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学童保育施設(学童)での働き方
学童では小学生をお預かります。
そのため、放課後がメインとなるため平日の勤務時間は遅く、9時~18時、10時~19時という施設が多いです。
■遊びや学習の場を提供
子供の自主性や社会性、創造性を伸ばすことが主な仕事です。
学校が終わって通所した子供が遊んだり、宿題したりするのを見守ります。
4.施設形態別でのメリットデメリット
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保育園のメリットデメリット
【メリット】
・保護者の次に身近な存在であり、子供の成長を感じられ、喜びを感じられます!
・主に日勤のみのお仕事が多いので、家庭と両立しやすいです!
・結婚や出産などのライフスタイルに合わせた働き方ができます!
【デメリット】
・書類や制作物など自宅の持ち帰り作業もあるときがあるため勤務時間が長くなることも
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企業内保育施設でのメリットデメリット
【メリット】
・イベントや行事がないため、残業が少ない!
・企業内保育だと保護者が同じ敷地内にいるので、緊急の時に連絡が取りやすい!
・基本的に任数が少ないので、ひとりひとり目が届きやすい!
【デメリット】
・キャリアアップを目指す方にとっては物足りなく感じがち
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放課後デイサービスでのメリットデメリット
【メリット】
・機能訓練員や他業種のスタッフとも連携を取りながら行うので、福祉系のスキルも身につく!
・幅広い年齢の子供と、ひとりひとりとじっくり向き合える!
・今後の転職の幅も広がる!
【デメリット】
・保育士資格の知識だけでは不十分な場合がある
・他スタッフとの連携が必要となる
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学童保育施設(学童)でのメリットデメリット
【メリット】
・子どもと関わる時間、事務作業をする時間がきっちり分かれているのでメリハリがつけやすい!
・保育士と同じように、子どもの成長を近くで見守ることができる!
・固定勤務で働きたい保育士にとっては働きやすい!
【デメリット】
・学生は多感な時期なので、乳幼児とは違う関わりに難しさを感じることもある
5.まとめ
ご紹介したように、保育士の仕事内容は様々です。
子どもとの関りと、保護者コミュニケーションの時間は十分に確保しながら、
自分らしく働ける場所を見つけましょう!
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